補聴器の使い始め

補聴器を快適に使い始めるためのヒントをご紹介します。

補聴器の使い始めの最初の数週間がとても大切です。

補聴器に慣れるのは大変かもしれません。このような経験をしたとしても、心配しないでください。それは長くは続きません。補聴器に慣れるためには、専門家のアドバイスに従ってください。

最初の数日間は、補聴器や周囲の新しい音に慣れるまで、自宅や静かな環境で補聴器を装用してください。

蛇口の水音、階段のきしむ音、カトラリーのカチャカチャする音など、以前よりも多くの音が聞こえるようになります。世界は本当にあなたが今聞いているように聞こえているのかと疑問に思うのはよくあることです。

より多くの音が聞こえることは素晴らしいことですが、疲れてしまうこともあります。

補聴器の装用時間は、初日は数時間、その後は毎日少しずつ増やしていくことがお勧めします。

最初は、補聴器によって増幅された自分の声や足音が気になってしまうかもしれません。そのため、最初のうちは慣れないかもしれません。しかし、脳が慣れるのに少し時間がかかるだけで、そのうちこれらの音が気にならなくなります。

声に出して読むことで、自分の声に慣れることができます。

補聴器はできるだけ継続して装用することが大切です。補聴器は、最初は少し違和感があったとしても、頻繁に使用して慣れることによって初めてその効果を十分に発揮します。

日常生活の中で装用しましょう。新しい音に最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに生活の一部になります。

テレビをつけて好きな番組を見たり、買い物に出かけたり、散歩に出かけたりと、補聴器をつけたまま普段と同じように生活することができるようになります。

補聴器の装用に疲れを感じたり、負担に感じたりした場合は、音から解放されるために補聴器を外してもかまいません。

最初のうちは、特定の状況下で少々不快に感じても重圧を感じる必要はありません。お好きなタイミングで装用してください。

補聴器を習慣化すると慣れるのは早く、日常生活でのあなたの一部になります。

補聴器を装用するのを忘れてしまうことがあるかもしれません。そのようなときには、枕元にメモを残したり、携帯電話のリマインダー機能を利用したりすると良いでしょう。

通常は、夜の就寝する時に補聴器を外します。毎晩同じ場所に置くようにすることで、着け外しすることが自然になります。枕元の近くが、補聴器の置き場には良いかもしれません。

補聴器のお手入れは定期的に行いましょう。朝や決まった時間に行うようにすることで、忘れずに行えるようになります。

補聴器を装用すると、会話はより明瞭に聞こえるようになり、会話に参加しやすくなりますが、それには練習が必要です。

補聴器を初めて装用する人にとって、対面でも電話でも、他の人と会話することはよい練習になります。突然、会話が明瞭に聞こえるようになり、会話についていくのが容易になるかもしれません。

聞き取りが難しくよく聞こえないことから、しばらく電話での会話を避けていたかもしれません。対面での会話は、相手のジェスチャーやボディランゲージから読み取ることができるためより容易かもしれません。電話での会話とは少し異なりますが、社会的なつながりを保築き、維持していく上では重要な練習になります。

それゆえ、友人に電話したり、友人を電話で招いたり、お気に入りの飲食店を予約したりしましょう。

補聴器に慣れるまでは、社会に出ることが大切です。

補聴器に慣れていないうちは、騒がしい環境では聞き取りが難しいかもしれません。外食の際は、厨房から離れた静かなテーブルをリクエストすれば、周囲の騒音を避けることができるかもしれません。聞き取りにくい場合は、会話中にアイコンタクトを使いながら、できるだけ近くにいる人との会話に集中すると良いでしょう。

劇場、講演会、コンサート、映画などに行く際は、ヒアリングループシステム、赤外線補聴システム、あるいはFM補聴システムが利用できるかどうか事前に問い合わせすると良いでしょう。補聴器をこれらの補聴システムに接続することで、補聴器で直接音声を聞くことができます。

補聴器は、購入してしばらくは特に定期的な再調整が必要です。

補聴器の専門家は、あなたに次回の面談の予約を尋ねるかもしれません。あなたの経験をもとに補聴器の再調整を行います。

あなたにとって最も困難な状況について、補聴器の専門家に相談してください。

この機会に、疑問に思ったことを質問したり、直面した問題を共有したりしましょう。予約の際に手帳を持参したり、近親者や友人に同席してもらったりするのもよいでしょう。

補聴器を最大限に活用するためには、分からないことは遠慮なくたくさん質問してください。